








無人の風景を写真におさめるだけでなく、広告や窓、室外機からゴミやアンテナまで、建築物以外のノイズをすべて除去した写真集TOKYO NUDE。ページを開くごとに動悸がした一冊。
都会に住んでいれば、人がいないシーンを撮ることがいかに難しいかよくわかる。中学時代、朝を迎えた新宿の中央公園、そして数年前、大雪の新宿の深夜。いるはずの人がいない(赤の他人であっても)風景は、こんなにもさびしく恐ろしく、そして美しいことかと思った。人の息吹も車のエンジン音もない、けれども見なれた世界は完全に異次元だった。
建物本来の意匠や色が生き生きと目に飛び込んでくる。あまりにも完璧に並んでいる建築物なので、ほかにビルを足したり引いたりしたのかと思ったけれど、そうではないようです。街は、もしかして必然的にレイアウトされているのかもしれない。けれどもなぜか、立体を感じとれない。無機質で無音。一枚のキャンバスに描かれた抽象画を観ている錯覚に陥ってしまいます。
Size : 210 × 300 mm
写真図版12点 カラー
安藤 瑠美 一覧
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安藤 瑠美 Rumi ANDO
写真家・レタッチャー。フォトレタッチャーとして広告制作に携わるかたわら、自ら写真作品を発表している。
「都市、時間、夢」がテーマ。写真から想像を巡らせるスタイルで制作を行う。現在「TOKYO NUDE」シリーズを制作中。同シリーズにてTHE REFERENCE ASIA審査員優秀作受賞。
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@andytrowa