「手芸的なファンシーさはいらない。より無骨に、より原初的に、より土着的に。」(まえがきから抜粋)
アーティスト、前田麦さんの「トウキビ人形の御守り」シリーズを収めた写真集、CORN HUSK DOLL。230部の限定発行となります。
2020年コロナ禍の札幌。トウキビ(トウモロコシ)を食べているときに突然浮かんできた「トウキビ人形を作りたい」という思い。現地の素材で、古くからある手法を使いながらオリジナルの人形を制作した、ひと夏の記録です。
次から次へとなにかしら閃き、それを日々具現化している前田さんですが、ここ数年は精製されていない無垢の素材で何かを作りたい思いが強かったようです。それがドンピシャにハマったのがトウキビ人形だったんですね。
繊維を混ぜた紙と、厚紙ボール紙を張り合わせた表紙がとてもいい風合い(グロス加工してあるので汚れにくいです)で、全体を通して牧歌的。かつ、一体一体の作品が持つパワーというか精霊的な印象のせいでしょうか、見終わったときには少し神聖な気持ちになっていました。
写真・作品集としてはもちろん、戸惑いながら過ごした歴史的な年の、夏の記録としていかがでしょう。
トウキビ人形の御守りはこちら → http://bit.do/fP5i2
Size : A5 (148 × 210mm)
Pages :44P Fullcolor
ハードカバー・オフセット印刷
前田麦 一覧
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・ネコポスほか
・お届けまで5-14日のケースあり
・簡易包装 リサイクル使用もあり
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前田さんの作品を見るとき、最初に「!」がきます。アイデアが斬新で、ほかではみたことのないものばかり。生命をリボンで立体化するRIBBONESIA、氷のメガネ、枯れ葉でできた愛らしい表情のガイコツや生き物たち、四角くデフォルメされた野の花、フルーツが腐敗するうつくしさに焦点をあてた写真など、ユニークで楽しくてかつおかしみがある作品を、次々に発表しています。何もかも私にはドンピシャで、目にするたびに麦さんの脳内を探ってみたくなります。次の作品にも期待大です。
前田麦(Baku Maeda)
1974年生まれ。札幌出身・在住のアーティスト/イラストレーター。札幌の豊かな自然環境にインスパイアされた作品を多く発表。2008年よりリボンを素材とした「Ribbonesia(リボネシア)」プロジェクトを始動。国内外で高く評価され、ファッション、広告、空間演出と多彩なジャンルで活躍している。
http://www.ribbonesia.com/
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@bakumae