イラストレーター・漫画家の寺田克也さんによる、言葉を元に想像&創造したモンスター。鉛筆画です。
こちらはタイトルの情報量が一番多い作品No.4
まず目をひくのは大きな顔。増女の能面を妖艶かつ幼くしたような仮面です。寺田画伯の描く女性によく見る特徴的な切長の目、ふしぎな魅力に溢れてます。
そして操っているのは、顔の見えない神? 個人的にはココに、夢野久作の世界をぼんやり思い出すような、恐怖に近い不安を感じました。
布、真綿、人間の肉の「柔らかさ」と、仮面や陶器のもつ「硬さ」を鉛筆だけで表現しているのもさすがですが、この作品は構図が素晴らしいですね。仮面や手元にはゆっくりとした大きな動きをイメージしましたが、せわしない動きの舞踊を感じるのは草履の足元......!
そしてこの異形(モンスター)そのものは台所という摩訶不思議。
たくさんの声(お題)から、寺田さんが独自に合体・改変して生みだしたお宝級の大喜利モンスターシリーズです。
すべての作品は愛用のスケッチブックに描き。あえて破りとります。スケッチブックの名残をそのまま活かした作品です。
それでなくても想像力が宇宙規模の寺田克也さんが、多くのコトバたちからエッセンスを受け着想を得た貴重なキャラクターです。
あなたの声が、モンスターのツメ先に、ヒゲに、耳の穴に、もしかしてあの余白に! 反映されているかもしれません。
投稿したしないに関わらず、どなたでもお買い求めいただけます。
Size mm :
原画サイズ約 210 × 125
フレーム 257 × 364
※ 紫外線による劣化軽減のUVカットアクリルフレームに額装してお届けします。サイズが合えば掛け軸もかっこいいと思います
寺田克也一覧
https://bit.ly/3J5o40R
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・転売、営利利用NG
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多くのキャラクターを生んできた寺田克也さん。繊細な線で描く豪快な構図、瞳の持つ眼力、架空の生き物やメカに毎回圧倒されます。そしてそのたびに、どれだけ膨大な量のものを観て、学んで、描いているんだろうと眩暈がしてきます。
最初に観たのはWEBサイト。トップページに君臨した、巨大な猿でした。もしかしたらあれは大猿王だったのかな……。日本にこんな迫力の絵を描ける人がいるんだ......とキョーレツでした。あれから27年、こうしてはちみせで取り扱いできるとは夢のようです。
日本画、イラスト、漫画……もはやジャンルは寺田画としかいいようのない作品たち。ご本人はラクガキと称したりもしてますが、完全に確立されているとお見受けするのにまだまだ…という意気込み。その姿は、80を超えてもなお絵の向上を模索し、死の直前に「天我をして五年の命を保たしめば、真正の画工となるを得べし」と言った葛飾北斎を彷彿とさせるのです。
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寺田克也 Katsuya TERADA
岡山県玉野市生まれ。マンガ表現をベースにイラスト、ゲーム、映画のキャラクターデザインなどで国内外で活動中。
近年はパーソナルワークにも同じ比重を置きエキシビジョンも増えている。日本のマンガ、ヨーロッパのバンドデシネに強く影響を受けた線画主体のスタイルに根強い支持者を持つ。
Web:http://cacazan.com/
Instagram:@katsuyaterada
Twitter:@terra_da_k
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@terra_da_k